こちらは2004年〜2006年にかけて書かれた
未女子日女の長文の日記です☆
どうぞお楽しみください♥
2006年7月、8月、9月♥
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2006年07月01日 ♪♪ 屋根の上でお昼寝 ♪♪
じめっとした梅雨の合間の貴重な夏日。
さっそく前日、採っておいた野草を干したのね。
干す場所は2階の物干しのベランダからのっかれる1階の屋根の上。
傾斜もゆるいし、地面のほこりっぽさもないし、何といってもお日さまに近いから乾くのも早いし、いつもここなのね。
(ちなみに梅干しもいつもこの屋根に広げて干すのね!)
午後になると、ちょっと風が出たりするから、飛んでダメにしないように、何回も様子を見なくてはならないのね。
だから今日も何回も出たり入ったりしていたのね。
何回目かに屋根の上に出たとき、野草の乾き具合をチェックしていたら、スーッとそよ風が心地よくて、なんだか眠たくなってきたの。
その瞬間、「あー! このままこの屋根の上で寝たら、気持よさそー!」って思ったわけ。
思ったら、すぐ実行するのが私でしょ!
「あっ! あれがあった!」って、100円ショップで買って、何年も放ってあった車のフロントガラス用の日除けシートのことを思い出したの。
私の体の幅のぶんだけ野草を脇にずらして、「ちょっとお邪魔しまーす!」って、その日除けシートを屋根に広げて、あお向けに寝たの。
顔にはタオルをかけてね。
アルミのうすいクッションのシートが背中にやさしく、いい気持ち!
私の日常はほとんど膝上半ズボンだから、気にすることもなく、足をポーンと投げ出してね!
お日様もちょうど2階の向こう側に移っていたから、程よい暖かさ。
まっ青だった大空も程よく、くぐもって、白い雲はちぎれたり、くっついたりしていて、気がつくと、いつの間にか大空にとけ込んでいたり!
屋根まで届いている木々の緑の葉っぱが、さわさわと揺らめいたら、私の体にも心地よい。
風がさあーっと吹き付けてきた。
遠くでカラスが、カアー!
ピピッピーって可愛い鳴き声にうす目をあけてみたら、近くの電線に可愛い小鳥が2羽!
片方の小鳥が、ピーピピ、と横に寄っていったら、いやよー!とばかりに逃げられちゃった!
あーあ! せっかく告白したのにー! でもね、必ずいいご縁がくるからね!
またまた別のカップルが、ピッピッピ!
わあー! 私たちが普段、気がつかないところで、いろんな日常があるんだなー!
そんなこんなを見たり、聞いたりして、うつら、うつら、とね!
屋根の上がこんなにすてきな場所だったなんてね!
大空がこんなに近くに感じられるなんてね!
なんて清清しいんでしょうー!
すごい、すごい、大発見!
しまいには、「いつまでそんなところで寝てるのー!」って家人に起こされたー!
「ええー! もうそんな時間ー!」
1時間以上、屋根の上にいたみたい!
「大変! 大変! いますぐご飯つくるからねー!」
ご飯といっても、まずは猫のご飯。
いつの間にか、私の日常は猫たちの優先から始まっちゃうのよねー!
家の中では、猫たちが、「ご飯、ご飯」とニャアニャア、ニャアニャア。
はいはい、ちょっと待っててね!
さあ! みんな、今日も元気でよかったねー!
2006年07月15日 大好きな映画のテーマ曲♪
誰にでもあることなんだと思うんだけれど、私はね、知らず知らず、心の内で口ずさんじゃう歌があるのね!
特別の出来事、悲しい時、迷っている時とかっていうわけではなくてもね、ボーっと退屈してたり、お台所仕事や草むしりなんかを淡々としてたりしているときに、無意識のうちに口ずさんでいるのね。
特にお気に入りの曲が2曲あるのね。
大好きな映画 『オズの魔法使い』の主題歌に、『ピノキオ』の主題歌、
「虹の彼方に」と「星に願いを」なの。
(私が子供の頃、両親がいっぱい映画を観せてくれたのね。)
といっても、歌詞をちゃんと覚えているわけではなく、
「サム・ウェーイ、オーバー・ザ・レインボー♪ ラーラー♪」
・・・なんて、さわりのメロディをうなっているだけなんだけれどね!
うれしいことにいまでは2曲ともスタンダードナンバーの名曲になっているわ!
ある時、といっても、またまたかなりの大昔、『オズの魔法使い』が、家から電車で30分ほどのとある映画館で上映されるのを知ったのね。
いまみたいに家庭でビデオが観れる時代じゃなかったでしょ。
どうしても3人の息子たちにみせたくてね、連れていって、みせたの。
当時は3人とも10才以下だったと思うけど、とっても汚い映画館(小さな名画専門の映画館)だったので、息子たちは今でも思い出す度に、「あそこ、トイレくさかったよなー!」ってボヤくのよー!
アハハハー、今ではとても考えられないわよね!
もちろん今はDVDでいつでも観れるし、映画館もきれいなビルに変身しているわ!
そんなわけできっと私は生涯、心の内で、「サム・ウェーイ、オーバー・ザ・レインボー♪」って口ずさんでいるんだろうなー!って近頃、思うのね!
そしてなぜか、さびしいときには、「星に願いをー♪」って口ずさんでいるのね!
きっと2曲とも、私のテーマ曲なんだろうなー!ってね!
そう思うの!
2006年07月31日 10代の頃に思っていたこと
“私だけかな?”って、心に秘めて人に言わないでいたことって、きっと誰にでもあると思うのね。
もちろん私自身、とっくに忘れていたことでもあるんだけれど、以前、テレビで女優さんが言っていて、“あら! 同じこと思っている人っているんだわ”と思ったのね。
それはね、10代の頃、親に叱られたりするとね、一人部屋にこもって、“こんなの私の本当の親じゃない”とかね。
鏡をみては、“ほら、似てないじゃない”とかね。
“いまに本当の親が迎えにきてくれる”とか。
いま考えると、ばっかみたいなことにふけっていたことがあるのね。
それとまったく同じことをその女優さんがおっしゃっていたの。
それでそのことを息子に話したのね。
そしたら息子は大笑いして、「そういうのは男にはないなー! 女性はそんなふうになるんだー!」っていわれちゃった。
どうも女性は悲劇のヒロインになって、ひたってしまう部分ってあるみたい。
だんだん年とってくると、親とそっくりになってきているのにね!
それなのに10代の頃は自分がどんなに恵まれた環境にいたのかも実感していなかったしね。
普通のこととして毎日が過ごせていたのは、当たり前のことだったから、何も考えずにボーと過ごせていたのが、いまは感謝ばかりよ。
親のありがたみは若いときはわからないものなのよね。
みんな順ぐりだからね。
親にも感謝、息子たちにも感謝、猫たちとの出会いにも感謝。
これからもよろしくね!って今では心から思っているわけ。
おまけにぷりんてぃんとの出会いにも感謝よね!
2006年08月16日 不思議な蟻塚山のお話
夕方、お使いに行こうと、家を出たのね。
そのとき門の前のコンクリートの上を、なにやら砂粒のような細かい青黒いつぶつぶが一面に覆っているのに気がついたの。
“これなに?”と一瞬、思ったんだけれど、“もしかすると?”と思って、見上げると、頭上の柿の青葉がボロボロと虫に食べられちゃっているのよー!
青黒いつぶつぶは、虫のフンだったわけ。
“いやー! これは大変!”と次の日、あわてて枝を切ったら、2センチぐらいの大きさの青い虫が30匹ぐらいつかまえられたの。
もー! 柿の木植えて、何十年もたつのに、こんなことは初めてよ。びっくりした!
今年は天候不順だったし、じめじめした日が多かったからみたいね。
そしてそのときは枝切りと虫の始末だけして、虫のフンのことはすっかり忘れて、ほったらかしにしていたのね。
次の日になって、ふと門の前を見たら、不思議なことにコンクリートの上がすっかりお掃除したようにきれいになっていて、そのかわり、5センチぐらいの変なかたまりが10ヶ所ぐらいにぽつぽつと点在しているの。
山状にこんもりと盛り上がっていて、中心には小さな窪みがあいているの。
“ん? ん? なにこれ?”と思ってよくよく見たら、犯人は蟻さんなのよ。
青虫の細かいフンを蟻さんが何ヶ所かに集めて、小山にしていたの。
だからそのときも小山の周りには、蟻さんがたくさん行ったり来たり。
ただのフンでも、蟻さんにとってはごちそうだったのね。
蟻塚山っていうところかしら。ほんとに感心しちゃったわ。
さらに次の日は急にカンカン照りの夏日になったのね。
そしたら柿の木に残っていた青虫がきっと強い日差しに耐えられなくなったのね。寿命だったのかしら、5匹ぐらいがコンクリートの上に落ちて、死んでいたの。
片付けなきゃ、と思って近づいて、よく見ると、なんと、びっくり!
またまた蟻さんたちが、せっせ、せっせ、とその青虫を運んでいるのよー! もー、ほんとに、ほんとに、感心しちゃった!
蟻さんたちにとっては、特別の大ごちそうなのよね!
さらに、さらに、次の日は打って変わって、雷が鳴って、断続的な大雨。
“あーあ! 蟻塚山もこれで流されちゃったわ! 可愛そうに”と思ってね、雨上がりに見にいったら、これまた仰天!
な、な、なんと、しっかり期待を裏切られたの!
蟻塚山はしっかりビクとも崩れもしないで、健在だったの。
もー! お見事、お見事! 蟻さん、あっぱれ!
こんなちっぽけな蟻さんにも、必死に生きる毎日があるんだなー、と教えられる出来事でした。
すごいぞ、蟻さん! がんばれー、蟻さん!
踏まないように気をつけるからね!
2006年08月31日 みんな今年もありがとう!
1週間ぐらい前の夕方、近所のスーパーから帰って、玄関前に自転車を止めたら、黒い大きな蝶々がひらひら。
ちょうど図鑑に載っているような、後ろの羽根の下側だけが赤や黄色にあざやかに彩られている蝶々が、自転車の前かごの上を、ひらひら飛び回って、次にさあっと玄関前をくるくる飛び回って、家の裏へと消えていったの。
なんだか意味はないんだけれど、うきうき嬉しくなっちゃった。
私の手の届きそうな目の前をくるくる飛んでくれるなんて、なんだか祝福されているようで、勝手な思い込みなんだけど、一人で幸せ気分になっちゃって、楽しくなっちゃったー!
その数日前にも家の中から庭を2羽の蝶々が飛んでいるのを目にして、
「あー! 今年もきてくれた。うれしいー!」
って思っていたんだけれど、外で数センチの距離でご対面ー!は、もっとうれしいじゃない!
その後も全身、黄色と黒のしま馬模様の蝶々が庭を飛んでいたりしたしね!
さて、蝶々とはまた全然、別のお話なんだけれど、昨日、やっぱり庭で草むしりをして、しゃがんでいたらね、
「うわ!」
頭になにかひっかかった!
「いやだー! クモの巣!」
って顔をあげたら、目の前の草の葉の上にきれいな長さ3センチくらいの、ほっそりしたクモ。
お尻?じゃないか、くびれている下半身に薄黄色と黒の細いラインが交互に模様になっていて、これまたきれいなクモ。
思わず見とれて、「クモってこんなに素敵なんだー!」って観察しちゃった。
そういえば、息子たちが小さい頃、クモが主役の「シャーロットの贈り物」ってアニメ映画を観につれていったわー!ってそんなことを思い出しちゃった。
クモのお母さんと、子豚のとってもすてきなお話だったの。
蝶々もクモも、自然界ってすばらしいね!
なんだかしみじみ感じ入っちゃった。
みんな今年もありがとうー!
2006年09月26日 庭のいちじく穫り
庭のはじっこの奥にいちじくの木が植えてあるの。
これも大昔、私のママが植えていったんだけれど、初めて実がなったときは、大うれしで、セッセとジャムを作ったりして、楽しんだんだけれど、そのうち忘れちゃって、時期になっても実はボタボタ、みんな地面に落ちたまま。
じゃまでしょうがないからって、数年前、家人が幹を切って、整備したの。
ところがすごいの。
切ったところとは別の根元から、また立派な木が伸びてきてね、いまではまた見上げるほど成長して、なんと立派な実がいっぱいついているの。
お店で売っているほど大きくはないけれど、もったいないし、申し訳ないと思ってね。
脚立に乗って、大ザル片手に、熟したのから収穫させてもらったわ。
売っているの買って、食べたことないから、比較は出来ないけれど、ほんのりと上品な甘さで、けっこうおいしいの。
作り物ではない自然の味、素朴な味。
何日かたって、雨が降り続いた後、見ると、またいくつも熟した実がある。
それ! 今日も穫らなくちゃ!とばかり、また大ザル片手に脚立にのったの。
見ると目の前に大きく口を開いたいちじくの実が!
おいしそー!と思って、手を伸ばし、も一度よく見ると、どの実の中にも、かなぶん?こがね虫?なんという名の虫かわからないけれど、黒いそれくらいの虫が1コに1匹ずつ入って、せっせとお食事中!
あらー! これじゃー! 私が横取り出来ないわ!
早い者勝ちね!
みーんなちゃんとわかっているのね!
そんなふうにして今年の私のいちじく穫りは終了しました。
うーん、虫に敗れるとは、残念!