.
はじめに
﹁
ぷりんてぃ
ん﹂
っ
て.
.
.
.
.
.
.
なに?
.
あなたの中に眠る.
.
.
.
.
.
美しい心.
それが.
.
﹁
ぷりんてぃ
ん﹂
.
エンジェ
ルの皆さん、
﹁
心﹂
っ
て、
いっ
たいなに
?
.
はじめに、
すこしだけ考えてみてほしいの
。
.
心っ
て私たちにとっ
て一番
、
大切で、
一番、
私たちそのものなのに
、
それなのに
、
一番、
私たちにと
っ
てわからない
、
不思議なものだと思うのね
。
.
なが︱
い、
ながい歴史の中でも
、
一番、
豊かで
、
恵まれた時代に私たちは
﹁
いま﹂
生きているのに
、
.
なぜか私には、
街をいく人
々
の顔はいつも疲れき
っ
ていて、
ぎすぎす何かにせかされて
いるように
、
誰もがひどく急いでいるように
感じられるの
。
.
豊かで、
便利、
快適な生活と引きかえに
、
自分の中の大切な
﹁
なにか
﹂
を見失っ
ている・
・
・
そんなふうに見えるときがあるの
。
.
ぬけがらの元気を装っ
ているみたいに見えるのは
、
誰にとっ
ても、
とても悲しいことだと
思うわ
。
.
昔々
の人々
も、
きっ
ととても疲れて
、
気持ちが落ち込んでしまう
、
そんなときはあ
っ
たと思うのね
。
.
そんなときには、
きっ
と、
その時代、
時代の人
々
も、
ふっ
と気持ちを休めて
、
空を見上げて
、
心を充たしていたんじ
ゃ
ないのかしらっ
て、
ふとそんなふうに思うときがあるの
。
.
昔々
の人々
と、
いまの私たち
︱
︱
生活する環境はものすごく違う
けれど
、
そう思うと人の心はすこしも変わら
ない
、
まっ
たく同じものなのよね
。
.
昔の人々
が見上げていた同じ空を
、
いまの私たちも同じ心で見上
げているなんて
、
なんだかすてきじ
ゃ
ない!
.
とっ
てもすてきなことよね
!
.
花を美しいと感じ、
幼な児をかわいいと思
い
、
好きな人に胸をときめかせる
。
.
草木の芽吹く春には心躍らせて
、
星や雲に思いをはせる
。
.
もっ
といっ
ぱいある、
あふれる
、
あふれる、
いろんな思い
!
.
どんな時代に生きようとも
、
人々
の心はまっ
たく変わっ
ていない、
.
私たちの心はまっ
たく変わ
っ
ていないのよね
。
.
かわいい、
いとしい、
うれしい
、
きれい・
・
・
.
私たちの中から生まれてくるさまざまな感
情
。
.
それらはすべて人々
の奥底に輝いている心
のも
っ
とも美しい部分から
、
ほとばしる思いなの
。
.
心が生み出す思いなのよ
。
.
だけど﹁
心﹂
っ
てなに
?
.
こんなにいつも身近にあるのに
、
よく知っ
ているのに
、
誰も見たことがない
、
さわっ
てみたこともない
、
形もわからない心
。
.
ずっ
と昔から、
多くの人
々
が、
世界中のあらゆる人
々
が、
﹁
心っ
てなに
?
﹂
っ
て思い続けてきた
。
.
私たちの中にある一番の不思議
。
.
でもね、
私は思うのね
。
.
美しい心は誰でも、
どんな人でも
、
すべての人が自分の中に持
っ
ている
、
っ
て。
.
ふだんは気づかなくても
、
誰もの中に眠っ
ている
、
その人だけの特別なものなんだ
、
っ
て
。
.
自分になんて、
.
あんな人になんて、
.
・
・
・
そんなふうに私たちはつい思
っ
てしまうけれど
、
それは違うと思うの
。
.
思い出してみて。
.
どんな人でも、
ときおり見せる
、
さりげない優しさ
、
.
ちょ
っ
とした一言の中に見える良心
。
.
ときには曇っ
たり、
とても深いところに隠
れてしまうこともある
けれど
、
美しい心は誰の中にも眠
っ
ている。
.
美しく、
純粋な心は、
誰もが持
っ
ている一番のすばらしい宝石なの
よ
。
.
そう思うのね。
.
もちろん、
あなたの中にも眠
っ
ているわ。
.
どうか静かに手を胸にあててみて
!
.
感じてみて
!
.
一人一人のあなたの胸の奥の
、
奥底の深いところに
、
その美しい宝石は秘められている
。
.
奥底の深いところで輝いているの
。
.
そう!
.
それはまるで生まれたての
・
・
・
たとえてみれば
、
マシュ
マロみたいな
、
ぷにゅ
ぷにょ
っ
としていて、
ぽわぁ
︱
っ
とあたたかい心。
.
花を見れば美しいと感じ
、
大切な人をいとおしく思う
。
.
自然のいとなみに感動する
。
.
私たちの心の中には何百年も
、
何千年もの昔から変わらない美し
い宝石が輝いている
。
.
そんなかけがえのない心が輝いている
。
.
私たちが生まれたそのときから
、
その心はいつも私たちのことを
、
私たちの中から
、
そっ
と見守
っ
てくれているの
。
.
ふだんは気づかなくても
、
いつでも、
そっ
と
。
.
誰もがもっ
ている心の宝石
。
.
生まれたての赤ちゃ
んのような
、
無垢で、
けがれのない
、
美しい心
。
.
いま、
ここで仮に、
その心のも
っ
とも美しい部分を
、
﹁
ぷりんてぃ
ん﹂
と名づけることにしまし
ょ
う。
.
えっ
?
.
ずいぶんと変な名前、
です
っ
て?
.
いいじゃ
な︱
い!
.
だっ
て、
やわらかく、
ぷに
ゅ
ぷにょ
としている心ですもの
。
.
﹁
ぷりんてぃ
ん﹂
なんて
、
なんだか、
かわいいじ
ゃ
ない?
.
﹁
ぷりんてぃ
ん﹂
は誰もの中に眠る心の宝
石
。
.
たとえるなら、
私たちを見守
っ
てくれている
、
愛の妖精のようなもの
。
.
その心の宝石を知ること
、
.
純粋な心を輝かせることが幸せの第一歩
。
.
それはどんな形をしているのかしら
?
.
う︱
ん、
そうね・
・
・
.
うん、
それはもしかすると
、
けっ
こうおちゃ
めな姿をしているのかも知れないわ
。
.
たとえば、
こんなふうに
・
・
・
あなたの中に眠る美しい心。
いまここでは仮に
それを ‘ぷりんてぃん’ と呼ぶことにしましょう。
‘ぷりんてぃん’ はいつでも、
あなたを見守ってくれている愛の妖精です。