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第一章.
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祝福の誕生.
あなたの.
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生まれてきた.
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意味を.
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見つめてみて.
すべての人、
一人一人にかならず
、
お母さんやお父さんがいる
。
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当たり前のことだけど
、
自分自身の力によっ
て、
この世に誕生したわけではないのよね
。
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どんなに記憶をたどっ
てみても、
誰もその瞬間のことは覚えてい
ない
。
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思い出すことは残念ながら
、
できないの。
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でもね、
一人一人の記憶の奥底の
、
深い深いところにある
、
秘密の小箱の中にはね
、
いつでもその記憶は眠
っ
ていて
、
輝いているのよ
。
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すべての人がその瞬間にはね
、
祝福につつまれて生まれてきたの
よ
。
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想像してみて。
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まっ
赤な顔をして、
泣いてこの世に誕生し
たあなたは
、
ふわふわとしたおくるみに包ま
れているわ
。
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お母さんはしっ
かりと胸にいだいて
、
こうつぶやいているの
。
﹁
いい子ね︱
!
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あなたは私のなによりも大
切な宝物よ
!
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生まれてきてくれて
、
ありがとう
﹂
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大勢の人の祈りの祝福を受けて
、
あたたかい
、
やわらかい指で、
頭を
、
ほほをなでられながら
、
あなたは心安らかにスヤスヤと眠
っ
ている
。
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あなたの中に小さな﹁
ぷりんてぃ
ん﹂
も寄りそ
っ
て、
輝きはじめているわ
。
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あなたの笑顔はどんな宝石よりも輝いて
、
まわりの人をあ
っ
たかくしてくれるのよ
。
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あなたの心は芽を出したばかり
。
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無心に目を輝かせて、
見るもの
、
聞くもの、
驚きの感動で
、
すべて吸収して成長していく
のね
。
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生まれた瞬間からはじまる小さな流れも
、
ゆるやかに動きだした
わ
。
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一人一人、
みんなが胸の奥にあ
っ
たか︱
く輝く記憶の小箱を内に
秘めて
、
﹁
ぷりんてぃ
ん
﹂
をお供に、
港から舟をこぎ出すの
。
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ゆっ
くりと動きはじめた小船に乗
っ
て、
流れに身をゆだねて
、
さからわず
、
沿っ
ていけば
、
いつかはかならず自分らしい希望の輝き
に満ちた
、
大きな海へと連れてい
っ
てくれるわ
。
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流れとともに動き出した私たち一人一人の
一生は
、
その一つ一つが
、
すべて空の一点から見守られ
、
空の一角に刻まれていくのよ
。
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私たちにとっ
ては長い
、
長︱
い旅・
・
・
長い
、
長︱
い一生でも、
何億光年の悠久の空か
ら見れば
、
一瞬の輝きの出来事
、
たっ
たの一シ
︱
ンかも知れない。
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でも、
たとえ一瞬でも
、
私たち一人一人がつむぎだした物語は
、
と
っ
ても貴重な、
意味のあることなの
。
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一人一人の輝きの物語は
、
空に響き渡り、
またたくきら星の一つ
とな
っ
て、
永遠に輝き続けるの
。
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連綿と書き継がれてきた銀河伝説の一ペ
︱
ジに書き加えられ
、
輝き続ける物語として
、
未来へ途切れることな
く語り継がれるのよ
。
.
一人一人の生命の賛歌は永遠の未来へと輝
き
、
引き継がれるのよ。
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もしもつらいことがあ
っ
たら、
あなたの生まれてきた意味をもう
一度
、
見つめてみて。
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意味のない人生なんて
、
ただの一つもないの
。
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だから﹁
ぷりんてぃ
ん
﹂
といっ
しょ
に、
小さな幸せの光を一つ一
つめざして
、
大きな海をめざして
、
勇気をだして
、
舟をこいでいこうね
。
意味のない人生なんて、ただの一つもありません。
もしもつらいことがあったら
あなたの生まれてきた意味を、
もう一度、見つめてみてください。
すべてのひとの一生にそれぞれの意味があります。
生まれてきた意味があるのです。
そして、一人一人の輝きの物語は
永遠の未来へと引き継がれていくのですから。