○ 第4章(続)
  まじかるロードを抜けた先には・・・

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いよ
はいです
亜久亜と
茶茶は
と両手を開き
すとん
と地面に降り
と二人が姿
を見せたのは
地上か
ら一メ
トルほどの空
二人は問題なく
から
すとん
と着地
した
足には
んと靴
をはいている
続いて
と空中に姿
を見せたのは
パリポ
とナミクル
二人のぷりんて
姿を見せると
トトプト
すぐにそのまま
とま
すぐに
飛んでいく
直接
姿が見えなく
ても
ぷりんて
ん同
士はお互いに相手がど
こにいるのか分かるら
しい
十メ
トルほど先
正面の小高い丘の向こ
うへと
と飛んでい
そして
最後に姿を見せたの
美也子
彼女は地面から一メ
トルほどの空中に姿
を現すと
そのまま
ドスン
お尻から地面
に落
こちた
彼女はお尻を右手で
さすり
左手にも
ポテチの袋を目の前で
ひらひらと振
ひらひら
ひらひら
でも
中身はから
一つのポテチも残
ていない
これ
つうのお店じ
ないのに
お尻を繰り返しさす
ずきずき
ずきずき
とする
美也子お姉さま
亜久亜と茶茶が何メ
トルか向こうから駆
け寄
てくる
美也子は
顔をあげた
亜久亜は言
美也子の手前で立ち
止まり
辺りを
ろき
ろと見回した
ここ
どこだ
いぶん山の中みたいだ
けど
たしかに
たしかに
かなり山
の中のようだ
正面にも
右にも
左にも
ちら
と振り
返ると後ろにも
はる
か遠くの方になだらか
な山並みが連な
てい
るのが見える
に覆われた青
とした山
鳥の群れがそのあい
だを
と飛んでいくのが見え
いつのまにか夕方に
近くな
ていたのか
右手の山のきわには
太陽が沈みかけている
左手には大きな針葉
樹がま
すぐに立
いるが
それをのぞけ
ば辺りには特に目に付
くものはない
そして正面
十メ
トルほど先には
なだ
らかな小高い丘
パリポとナミクルは
丘の向こうへと行
しま
たのか
姿が見
えない
トトプトの姿もない
なんにもな
いだろ
こんなとこ
でい
たい
亜久亜は
ろき
ろき
と辺りを見回している
美也子は地面にお尻
をついたまま
両ひざ
ぐい
と立てた
両手でその両ひざを
とかかえ
その
ままそこに
ぐす
顔を伏せた
亜久亜は振り返
茶茶も振り返る
こじ
ない
美也子は声を立てた
これまで二人が聞いた
こともないような
きな大きな声
顔はぐす
と伏せた
まま
亜久亜も
茶茶も
驚きの表情で美也子を
ぼうぜんと見つめた
こじ
こじ
ない
は美也子よ
いや
中学生にな
ふつうの女の子ら
しい生活にあこがれて
たのに
ふつうの女学生ライ
フに
お茶飲んだり
プルパイ食べたり
べりしたり
それなのに
なにが
まじかる
エンジ
ルよ
ひざは痛いし
お尻
は痛いし
ポテチはぜ
んぶなくな
うし
亜久亜はおろおろ
おろおろ
なにがなにやら
にがなにやら
り分からず
茶茶とち
と顔を見合わせ
おろおろ
どうにも
こういう
のは苦手だ
はは
引きつ
た笑いを浮
かべ
あらためて美也
子へと目を向けた
あの
なん
の話
なんの話じ
ないわ
美也子はば
と顔を
あげた
と亜久亜を見つ
だいたい
だい
たい
なんで私がリ
なのよ
亜久亜さんの方が年
上なんだから
亜久亜
さんがリ
になれ
ばいいじ
ない
いつも
いつも
戦会議とかい
の部屋にあつま
お茶飲んで
おし
べりしてるだけじ
ない
あのさ
亜久亜は頭の後ろに
手をあて
ぽりぽりと
頭をかいた
あのさ
ういうの
とか
ていうの
んまり性に合わないし
それに
ほら
なん
が一番最初に
ぷりん
んの力を分け与え
られて
まじかるエン
ルにな
たんだし
だからさ
俺たちの
先輩だし
それ
にさ
ほら
俺も
茶茶もいつも神戸と札
幌から東京の美也子の
家まで来てるんだしさ
そんなの
美也子は両ひざをか
かえたまま
目をふせ
そんなの
パリ
ポと
ナミクルの力で
来るのに一分もかから
ないじ
ない
それは
そうなんだけどさ
亜久亜は
ぽりぽり
と頭をかき
でもさ
なんていう
その
わるいからうまく言え
ないんだけど
俺も
茶茶も
こがい
てくれないと
どうも
ダメなんだよな
美也子に引
もらわないと
まだ出会
三週間だけど
くりいかないんだ
よな
そうですよ
茶茶も笑
私たち
美也子お姉
さまがいてくれないと
私たちだけじ
ダメなんです
だから機嫌
なおせ
俺たち悪
いとこがあるなら
おすからさ
そうです
機嫌な
おしてください
美也子はひざをかか
える両腕に
力を込めた
あのさ
私さ
うん
なんですか
私さ
美也子はぼそりとつ
ぶやいた
ほんとはさ
立つの
て嫌いなのね
ちか
ていうと
静かにしてるほうが好
きなのね
トトプトと出会
こんなことにな
毎日
変身して
じかるエンジ
ルにな
日本中あ
ちこ
ち飛び回
心のよごれたエンジ
ルさんを見つけては
きらめきでつつんで
なんだか日本一
界一
目立
るけど
ほんとは派手
なの
て嫌いなの
それなのにね
なん
だかテレビのニ
には毎日
出ち
うし
友達のゆ
こが学校
に持
てきた雑誌には
何ペ
ジも変身した私
の写真がカラ
でたく
さん載
てるし
金髪の
それに
インタ
トにはフ
ンサイト
が二万も
三万もでき
てるし
そうだよな
亜久亜はおろおろと
しながら
そう
いうの
迷惑だよ
俺の写真もよく載
てるけど
迷惑
だよな
そうです
茶茶もおろおろ
脇にテデ
ベアのぬい
ぐるみを抱えながら
おろおろ
おろおろ
そういうの
やめてくれ
て感じで
でもさ
亜久亜は笑
だけ引きつ
た笑い
でもさ
でも
俺たちには美也子が必
要なんだよ
だか
頼むよ
そうです
茶茶も笑
久亜お姉さまの言うと
おりです
美也子お
姉さまがいてくれない
茶茶も困るです
美也子は自分の靴の
その白いつま先を
と見つめた
目を伏せ
腕に力を込めた
ばかみたい
美也子お姉さま
と美也子はあご
を引いた
すく
とその場に立
ち上が
と息をつく
指先を目の下にあて
とだけにじんで
いた涙を
とぬ
と息をつく
私は美也子よ
美也子は言
ぱたぱたとスカ
のお尻についた土を手
ではたく
でも
でも
こでもなんでもい
いわ
と顔をあげ
久亜と茶茶を順番に見
つめた
静かに笑い
今回だけ
いい
回だけよ
ほんとなん
だから
今回のミ
ンが終
たら
もう
まじかるエンジ
ルなんて
たい
やめるんだから
亜久亜は笑
と白い歯を見せ
いいさ
それで
茶茶も笑
美也子お姉さま
んばるです
美也子は目を伏せた
くす
と笑
たく
調子
いいんだから
と顔をあげる
うん
美也子ち
亜久亜さん
茶茶ち
ふいに
よく聞
きなれた声が響く
トトプトの
パリポ
ナミクルの声
三人は
と正面
の丘の上へと目を向け
夕陽の光をあびて
丘の上の空中に
トト
プトが
パリポが
ミクルが
ふわふわと
浮かんでいる
ピンク色の
水色の
黄色の
ぷりんて
十メ
トル以上の距
離があ
たが
遠く離
れていたが
ぷりんて
んたちの表情がひど
く緊迫しているのが分
かる
見たこともないよう
な表情
トトプトの声が響く
みんな
いそいで
時間がない
時間が
ないんだ
いそがない
子供たちが
美也子は
亜久亜は
茶茶は
互いに顔を見
合わせた
こくん
とうなずき
あう
と正面
に向き直り
三人は駆
け出した