.
ぷりんてぃ
んと.
.
.
.
.
遊ぼうよ!
.
第5話.
.
くるくる︱
﹁
えいしょ
、
よいしょ
・
・
・
﹂
.
おや?
.
みなさん、
なにか声が聞こえてきますね
?
.
誰の声でしょ
う?
﹁
よいしょ
、
えいしょ
・
・
・
﹂
.
おやおや?
.
どうやら、
ミ︱
ちゃ
んの声のようですよ
。
.
いっ
たいなにをしているのでし
ょ
う?
.
どうやらミ︱
ちゃ
んは折り紙をしているよ
うです
。
.
色紙を折っ
たり、
切っ
たり、
色んなことをしながら
、
﹁
ねぇ
、
これはどうかしら
?
.
どう思う?
﹂
.
・
・
・
っ
て、
ぷりんて
ぃ
んに聞いています。
.
どう思う?
っ
て言われても
、
ぷりんてぃ
んにはチンプンカンプン
です
。
.
分からないので困っ
てしまいます
。
﹁
ふ︱
ん、
え︱
と、
え︱
と﹂
っ
て困っ
ちゃ
います
。
.
ミ︱
ちゃ
んは真剣に続けています
。
﹁
よし、
いいぞ!
.
これなら出来る
。
絶対できると思うよ
﹂
.
ミ︱
ちゃ
んは、
ピコ︱
ンと何かがひらめいたようです
。
.
ぷりんてぃ
んはよけいに首をひねるばかり
です
。
﹁
えっ
と︱
、
できるっ
てなにが
?
﹂
.
ミ︱
ちゃ
んの声につられて
、
クロミ︱
ちゃ
んもや
っ
てきました。
.
さっ
そくミ︱
ちゃ
んはできあが
っ
た折り紙を見せました
。
﹁
ほら、
見て!
﹂
﹁
わぁ
、
かわいい風車︵
かざぐるま︶
!
﹂
.
そうです、
ミ︱
ちゃ
んが作
っ
ていたのは、
折り紙の風車だ
っ
たのです
。
.
あれ?
.
でもどうして、
ミ︱
ち
ゃ
んはあんなに一生懸命
、
風車をつくっ
ていたのでし
ょ
う?
﹁
ねぇ
、
ねぇ
、
クロミ︱
、
これどう思う?
﹂
﹁
えっ
?
.
どうっ
て・
・
・
風車でしょ
?
﹂
﹁
そうだよ、
風車だよ。
今度こそこれで絶対
、
飛べると思うよ
﹂
﹁
えっ
?
﹂
﹁
ほら︱
、
この前、
ふたりで空を飛ぼうとし
たけど
、
ダメだっ
たでし
ょ
。
だけど風車だよ!
.
これを使えば、
今度は絶対
、
飛べると思うよ
﹂
.
どうやらミ︱
ちゃ
んは自分たちの力で空を
飛ぶことをまだあきら
めていなか
っ
たようです
。
﹁
ねぇ
、
ねぇ
、
クロミ︱
、
これで絶対、
飛べると思うよ
﹂
﹁
う、
う︱
ん、
そうかな
︱
?
﹂
.
ミ︱
ちゃ
んは元気いっ
ぱいです。
﹁
ねぇ
、
ねぇ
、
手伝っ
てよ
。
いっ
ぱい作るんだから
。
いっ
ぱい作れば大丈夫
。
飛べるよ!
﹂
﹁
うん﹂
.
クロミ︱
ちゃ
んもミ︱
ちゃ
んを手伝うことにしました
。
.
もしかしたら今度こそ飛べるかもしれない
、
と思
っ
たのです。
.
二人はいっ
しょ
に、
せ
っ
せ、
せっ
せと風車を作りました
。
.
そして・
・
・
.
ミ︱
ちゃ
んは両手に風車
、
頭にも大きな風車を挿して
、
ピョ
︱
ンと飛び上がりました
。
﹁
よ︱
し、
いくぞ︱
、
それ
︱
﹂
.
空き地に大きな、
大きな声が響きます
。
.
でも・
・
・
.
クルクル、
.
ヒュ
︱
、
.
ビダ
ッ
.
.
ド
ッ
タ︱
ン!
.
風車はクルクルと回りましたが
、
すぐに地面に大激突です
。
﹁
キャ
︱
、
やっ
ぱり︱
︱
﹂
.
クロミ︱
ちゃ
んは思わず目をふさぎました
。
﹁
ねぇ
、
ミ︱
、
やっ
ぱり無理だよ
︱
﹂
.
ミ︱
ちゃ
んはあきらめません
。
﹁
大丈夫だよ。
いまのは風車のクルクルパワ
︱
が足りなかっ
たんだよ
。
よ︱
し、
今度こそ﹂
.
ミ︱
ちゃ
んはふたたび
、
飛び上がります。
.
でも・
・
・
.
クルクル、
.
ヒュ
︱
、
.
.
ド
ッ
タ︱
ン!
.
アリさんもニョ
ロニョ
ロさんも見守る中、
ミ
︱
ちゃ
んは、
﹁
よ︱
し、
もう一度﹂
.
・
・
と何回も、
何回も
、
チャ
レンジしました
。
.
その度にクロミ︱
ちゃ
んは、
﹁
キャ
︱
、
見てられな
︱
い﹂
・
・
・
・
・
・
.
クルクル、
.
ヒュ
︱
、
.
.
ド
ッ
タ︱
ン!
.
クルクル、
.
ヒュ
︱
、
.
.
ド
ッ
タ︱
ン!
.
.
ド
ッ
タ︱
ン!
.
.
ド
ッ
タ︱
ン!
.
・
・
・
・
・
・
.
・
・
・
・
.
・
・
・
・
・
・
.
・
・
・
・
・
・
・
・
・
.
いつのまにか長い長い時間が過ぎていきま
した
。
.
おやおや・
・
・
.
いつのまにか、
二人とも疲れて眠
っ
てしまっ
たようですよ。
﹁
ほら︱
、
クロミ︱
、
飛べたじ
ゃ
ない﹂
﹁
ほんとだ、
飛べたね﹂
.
あはは、
うふふ、
と二人の声が響きます
。
.
夢の中で、
二人は高く高く空を飛んでいま
す
。
.
さらさらとそよ風が二人をやさしく包みま
す
。
.
夢の中では、
ぷりんて
ぃ
んもいっ
しょ
に空を飛んでいます
。
﹁
楽しいね﹂
﹁
ほんとだね﹂
.
残念ながら、
今回は風車の力で空を飛ぶこ
とは出来ませんでした
。
.
だけど、
二人とも、
と
っ
ても満足です。
.
だっ
て、
ね、
今日はダメでも
、
がんばっ
て続けていれば
、
いつか夢はき
っ
とかなうかも知れません
。
.
ファ
ンタジアランドの楽しい午後のひとと
き
。
.
二人ともいい夢を見てね
!