.
ぷりんてぃ
んと.
.
.
.
.
遊ぼうよ!
.
第2
0
話.
.
.
ショ
ッ
コタン.
さて、
怪盗さんとクロミ
︱
ちゃ
んはとっ
ても仲よし
。
.
怪盗さんがもうしばらくい
っ
しょ
にいられると言うので
、
ふたりはそろ
っ
て街へと出かけました
。
﹁
クロミ︱
ちゃ
んとお買い物は久しぶり
!
.
うれしいな
!
﹂
.
怪盗さんはもう、
ウキウキ気分です
。
.
おやおや、
.
そんなとき、
道の向こうから誰かが来まし
たよ
。
﹁
♪ 今日も朝からパトロ
︱
ル。
.
正義を守るぞ、
えいえいお
︱
.
正義の味方、
ショ
ッ
コタンなのだ
︱
!
♪﹂
.
みなさん、
もう分かりましたね
。
.
よくご存じですね。
.
そう、
元気に歌いながら道の向こうから歩
いてくるのは
、
ご存じ、
マジカル幼稚園児の
、
ぷくぷくシ
ョ
ッ
コタンです
。
.
道の向こうからショ
ッ
コタンが歌いながらや
っ
てきました。
﹁
♪ 今日も街をパトロ
︱
ル.
今日も元気なショ
ッ
コタンなのだ
︱
!
♪﹂
.
キラキラ、
スティ
ッ
クを振り振り
、
元気いっ
ぱいです。
.
もちろん、
お供のぷりんて
ぃ
ん、
ピピンとクリスタもい
っ
しょ
です
。
.
すると、
おや?
.
ショ
ッ
コタンは急に立ち止まりました
。
﹁
む、
むむむ・
・
?
﹂
.
ピッ
ピッ
ピッ
とショ
ッ
コタンの頭の髪がアンテナのように大きく
揺れました
。
.
ピコ︱
ン、
と何かひらめきました
。
﹁
ややっ
、
や︱
!
.
見つけたのだ
!
.
あやしいやつ発見なのだ
!
﹂
.
ショ
ッ
コタンは通りの反対側から歩いてく
る怪盗さんを見て
、
叫びました
。
﹁
あのかっ
こうは、
きっ
と悪いやつなのだ。
シ
ョ
ッ
コタンが成敗するのだ
!
﹂
.
ショ
ッ
コタンは、
わっ
と駆け出しました。
﹁
う︱
ん、
なにを買おうかな
︱
﹂
﹁
どうしよう︱
﹂
.
怪盗さんとクロミ︱
ち
ゃ
んは何も気づかずに
、
ゆっ
くりと歩いてきます
。
﹁
見つけたぞ、
あやしいやつ
。
つかまえるのだ
!
.
待て︱
!
.
待て︱
!
﹂
.
ショ
ッ
コタンは怪盗さんめがけて
、
突進しました
。
.
怪盗さんはビッ
クリ仰天です
。
.
なにがなんだか・
・
・
.
なにがなんだかさっ
ぱり分かりません
。
﹁
わわわ、
な、
な、
な、
なんだ
、
なんだ?
?
﹂
.
ただ、
ただビッ
クリして
、
逃げ出します。
﹁
逃げるとはひきょ
う者
︱
!
.
ますます怪しいぞ
、
待て︱
!
﹂
﹁
なんだよ、
なんだか分からないけど
、
追いかけないで
︱
!
﹂
.
クロミ︱
ちゃ
んはよけいにわけが分かりま
せん
。
﹁
きゃ
っ
。
なに?
.
なんなの
?
﹂
.
そんなとき、
ショ
ッ
コタンのお供のぷりん
て
ぃ
ん、
ピピンが言いました
。
﹁
あれ?
.
ちょ
っ
、
ちょ
っ
とまっ
て・
・
・
なにか変だよ
﹂
﹁
待て︱
!
.
待て︱
!
﹂
.
ショ
ッ
コタンはあきらめません
。
﹁
待て︱
!
.
待つのだ︱
!
﹂
.
クロミ︱
ちゃ
んは困っ
て、
困っ
て、
困っ
てしまいました
。
.
もうどうしたらいいのか分かりません
。
.
え︱
ん、
と泣き出してしまいます
。
.
ちょ
うどそのときです
。
.
ピピンの首からさげた真実の水晶が大きく
な
っ
て、
怪盗さんの正しい姿を告げました
。
﹃
彼は地球を守る正義の勇者
。
人々
の悪い心を盗み
、
悪を追い払う怪盗なり
。
.
地球の平和を守るため
、
日夜つくしている真の戦士なり
﹄
.
ピピンとクリスタはビ
ッ
クリです。
.
もう、
もう、
ただ、
ただ
、
ビッ
クリして叫びました
。
﹁
ショ
ッ
コタン、
止めて
︱
﹂
﹁
怪盗さんはいい怪盗さんなんだよ
︱
!
﹂
.
ショ
ッ
コタンはしょ
んぼりとして
、
あやまりました
。
﹁
本当にごめんなさい﹂
.
怪盗さんは、
にっ
こりと笑
っ
て、
答えます。
﹁
大丈夫だよ、
こんな格好をしているから
、
まちがえられるのも仕
方ないよ
。
.
それよりショ
ッ
コタンがこの街を守
っ
てくれているから
、
安心して出かけられるんだよ
。
.
これからもパトロ︱
ルお願いします
﹂
.
怪盗さんの言葉にショ
ッ
コタンはちょ
っ
とうれしくなりました
。
.
そうですね、
相手を見た目で判断したのは
、
よくありませんが
、
ショ
ッ
コタンは一生けんめいなのです
。
.
まだまだこれから。
.
見習い魔法使いさんは学ばなくてはいけな
いことがい
っ
ぱいです。
﹁
ねぇ
、
ショ
ッ
コタン、
よか
っ
たら、
お友達になろう
﹂
.
クロミ︱
ちゃ
んは言いました
。
﹁
えっ
?
・
・
なのだ?
﹂
.
そうですね、
なんだかいろいろありました
が
、
誤解がとければ、
みんな仲よしです
。
.
ショ
ッ
コタンとクロミ
︱
ちゃ
ん、
そして、
ぷりんて
ぃ
んたちも、
みんなすてきなお友達
になりました
。
.
さて・
・
・
.
なんだか、
これから楽しいことがい
っ
ぱい起こりそうですね
!