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第七章.
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悲しみは記念碑.
つらいときには.
.
.
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歌を歌おう!
﹁
つらい、
なんでこんなにつらく苦しいの
﹂
.
誰でもみんな言葉に出して伝えられない
、
他の人にはわからない
心の痛み
、
悲しみを抱いて
、
毎日を過ごしているのだと思うのね
。
.
毎日の連続の中には、
よい時ばかりじ
ゃ
なく、
悪い時もい
っ
ぱいあるのよね
。
.
知らず知らず無理して
、
耐えすぎて、
自分でもわけがわからなく
なる
。
.
風船のようにふくらんだ心は
、
ついには、
バ
︱
ン、
と破裂して、
ぐち
ゃ
ぐちゃ
になっ
てしまう
。
.
心細くて、
痛くて、
恐くて
、
どんどん縮んじ
ゃ
う心。
.
そんな落ち込んだままの心を抱いて
、
毎日を過ごすなんて
・
・
・
.
自分を粗末にしたら、
せ
っ
かくの自分、
かけがえのない一番の存在
である自分に対して
、
申しわけないよね
。
.
みんな幸せになるために
、
この世に送り出されてきたんですもの
ね
。
.
あるがままの自分を見つめ
、
つらいときには
、
無理して頑張らなくてもいいのよ
。
.
心の声に身をまかせて
、
自分の中で失っ
てしま
っ
たものを隠さず、
悲しんでいいのよ
。
.
体中にたまっ
てしまっ
た悲しみで、
よどんでしま
っ
た水をそのままにしておくと
、
体は少しずつ動かなくな
っ
てしまうの
。
.
だからつらいときは思い
っ
きり泣こう!
.
全身をふるわせて泣こう
!
.
泣いて、
泣いて、
いっ
ぱい泣くの。
.
全身のよどんでいた水を全部
、
出しちゃ
おう
!
.
しぼり出しちゃ
おう!
.
雨は大地をうるおわせてくれる
。
.
地上の汚れを全部、
洗い流してくれる
。
.
木々
や草花、
生き物、
大自然
・
・
・
すべてを美しくよみがえらせて
くれる
。
.
生き生きと元気を取り戻させてくれるでし
ょ
う。
.
いっ
ぱい泣いて、
泣いていると
、
体中のすみずみにまで
、
きれいな水が注がれはじめ
、
全身を
、
ぐるぐる、
ぐるぐる
、
めぐり、
うるおしてくれるのよ
。
.
つらい悲しみは涙にとけて
、
どんどん流れ出す
。
.
流れ流れて、
どんどん洗われていく
。
.
嘆きの言葉はもういらない
。
.
あなたの心は風にのっ
て、
つらい想いも風にの
っ
て、
ぐんぐん、
高く昇
っ
ていく。
.
お日さまが、
星々
が、
あなたを受け止めてく
れる
。
.
すべてを吸い込んで、
輝きに変えてくれるわ
。
.
泣いて、
泣いて、
泣いて
・
・
・
.
よどんだ水を流して、
流して
、
流してしまう・
・
・
.
そうするとね、
あなたの中のすべてが浄化
されて
、
もとの澄みきっ
た清々
しい純粋な心を取り戻すことが出来
るの
。
.
生まれたときと同じ、
透明な魂の力にあふれ
るあなたがそこにいる
。
.
あなたの中にお日さまが輝きはじめる
。
.
﹁
ぷりんてぃ
ん﹂
が輝きはじめるのよ
。
.
つらい悲しみは体験してきた人だけがわか
る自分だけの記念碑
。
.
目には見えないけれど
、
宝物として輝いている
。
.
ね、
そっ
と胸に手をあててみて
。
.
あなたの体の中には、
いままで出会
っ
て、
あなたにかかわ
っ
てくれた
、
あなたを育んでくれた多くの人
々
のいっ
ぱいの想いがつま
っ
ているの
。
.
あなたは自分一人のものではないのよ
。
.
涙は美しく生まれ変わり
、
元気をよみがえらせてくれる
、
魔法の贈り物
。
.
ちょ
っ
と立ち止まっ
て
、
自然の風を感じてみようよ
。
.
心の中に、
そおっ
と感謝のそよ風を吹きつ
けてみて
!
.
あわてなくていいのよ
。
.
ゆっ
くりとね。
.
よどんでいたすべてのものが流れ出た後
、
あなたの中
、
ずっ
と奥底には小さな澄んだ結
晶のかたまりが残され
ている
。
.
小さな結晶が一筋の光を放ちはじめる
。
.
すこしずつ、
.
すこしずつ。
.
光はじょ
じょ
に大きくな
っ
ていく。
.
あなたの全身をつつみ
、
あなたを生まれ変わらせてくれる
。
.
全身が輝き放たれる。
.
あなたの心の扉は開け放たれ
、
新しい自分が生まれてくるわ
。
.
大きな木、
小さな草、
色とりどりの花たち
。
.
ピッ
ピッ
鳴いている鳥たち
。
.
すべてが新鮮な輝きとな
っ
て、
心にしみ込んでくるわ
。
.
みんな、
みんな、
大自然は空から私たちへ
の贈り物
。
.
うれしい贈り物なのよね
!
.
自然の中にはいつも生命が息づいている
。
.
輝いている。
.
あなたも、
私も、
大きな自然の一部
。
.
お花さんも、
虫さんも
、
みんな、
みんな、
あなたとおし
ゃ
べりしたくて
、
待っ
てくれているのよ
!
.
まっ
白い雲は、
いつだ
っ
てお友達。
.
さあ!
﹁
ぷりんてぃ
ん﹂
をお供に
、
雲に飛び乗っ
て、
大空をお散歩しまし
ょ
う
!
.
今日の空、
雲、
木も草花も
、
みんなみんな、
今日
、
今だけなのよ!
.
あなたにとっ
ても、
私にと
っ
ても。
.
みんなみんな、
二度とないこの瞬間
、
瞬間が尊いの
。
.
すばらしいのよね!
.
空は広い、
広︱
い、
気持ちい
︱
い︱
。
.
大好きな歌を歌っ
てみよう
。
.
小鳥さんと歌声合戦よ
!
.
面白︱
い、
あんなに大きか
っ
たビルも木も、
山も動物も
、
みんなみんな砂粒のように見え
るよ
︱
。
.
あなたは小さく小さく見える自分と手を振
り合
っ
て、
ごあいさつよ
!
.
お日さまのきらめく輝きに包まれ
、
あなたの心はよみがえり
、
全身のすみずみにまで
、
あたたかく
、
やわらかい
、
みずみずしいエネルギ
︱
が補給されてくる
。
.
全身に精気がみなぎっ
てくる。
.
心にひろがる無限な世界で
、
今までとは違う
、
未知の自分に出会うことが出来るのよ
。
.
つらい悲しみのトンネルを自分の力で歩き
抜け出たあなたは
、
誰よりも輝いている
。
.
自分らしい自分になっ
て、
輝いている。
.
つらい悲しみの記念碑を
、
胸に輝く勲章に変えたあなたに
、
もう恐れや不安はないわ
。
.
さあ!
.
しっ
かり立ち上が
っ
て、
出発しよう
!
.
自分を信じ、
誇りをも
っ
て、
歩きはじめよう
!
.
大空が、
いつもあなたを見守
っ
てくれている
。
.
その慈愛に満ちあふれる目は
、
あなたが幸せになる希望の道を示
し
、
いざない、
導いてくれるのよ
。
.
かならず助けてくれる
。
.
ささやいてくれるわ。
.
一人ぽっ
ちではないのよ
。
.
もうちょ
っ
とだけ、
前を向いて
、
がんばっ
てみよう
。
.
出発できるよね。
.
ゆっ
くりとね。
.
自分の中の原石を、
も
っ
ともっ
とみがいて、
誰よりも輝く宝石に仕
上げなければ
、
もっ
たいないもの
。
.
仕上げるのは自分しかいないんだからね
。
.
出発の心準備が出来たらね
、
さあ、
草原︵
くさはら︶
で手足を、
ぐ
︱
ん、
と伸ばして、
大地に抱かれてみて
!
.
自分が消えて、
大地になれち
ゃ
うのよ。
.
空のかなたから、
楽しいすてきな音楽隊の
パレ
︱
ドがはじまっ
たわ
!
.
行進だ!
.
行進だ!
.
タッ
タカ、
タッ
タカ、
タ
ッ
タッ
タ︱
、
.
ズンタ、
ドンタラッ
、
カ
ッ
パ︱
パ︱
、
.
ほら、
見て!
.
一番、
先頭はあなたよ
。
.
バトンを上下に大きく振り振り
、
足を高くあげ
、
元気いっ
ぱい!
.
あなたに合わせて、
雲さんたちが続いてい
く
。
.
高らかにラッ
パを吹く雲さん
。
.
ラッ
パッ
パッ
パ︱
♪.
力強くドラムをたたく雲さん
。
.
ドラドラ、
ドントド︱
ン♪.
トライアングル担当の雲さん
。
.
キンコン、
チンチ︱
ン♪
.
ピアニカ担当の雲さん
、
リコ︱
ダ︱
担当の雲さん
、
カスタネッ
ト担当の雲さんもいるわ
。
.
小鳥さんたちもリズムを合わせて
、
ピッ
ピッ
ピ︱
♪.
楽しいパレ︱
ドに、
.
牛さん、
馬さん、
.
お花さん、
.
虫さん、
﹁
ぷりんてぃ
ん﹂
も、
.
みんなみんな、
つられて
、
ジャ
ンプ、
スキッ
プ、
踊りながらついていく
。
.
あ︱
ら、
よっ
と、
.
ぷりん、
ぷり︱
ん♪.
そ︱
ら、
よっ
と、
.
ぷりん、
ぷり︱
ん♪.
こ︱
ら、
よっ
と、
.
ぷりん、
ぷり︱
ん♪.
あなたは、
はち切れんばかりの笑顔で
、
どんどん進む
。
.
みんな、
みんなも、
にこにこ
、
にこにこ。
.
1、
2、
1、
2、
.
タッ
タカタ︱
、
タッ
タカタ
︱
♪.
空高く、
深く、
マ︱
チの音が響きわたる
。
.
タッ
タ、
プンタ、
チッ
タ、
プンタ、
チッ
タ♪
.
ピンタ、
タッ
タ♪.
大きな輝く七色の虹をわた
っ
て、
大地のあなたのもとへ
、
.
タッ
タ、
チッ
タ、
プンタカタ
︱
♪.
バトンを大きく、
大きく振るあなたを先頭
に
、
空のあなたは、
大地のあなたのもとへ
、
.
・
・
・
大地のあなたのまわりを
、
ぐるり、
ぐるりとパレ
︱
ドよ。
.
1、
2、
1、
2、
.
タッ
タカ、
タ︱
ッ
、
タタ
︱
♪.
行進だ︱
!
.
空と大地すべてに力強いマ
︱
チの行進はとどろく
。
.
タッ
タカ、
タッ
タ︱
、
タ
︱
♪.
つらい悲しみが深ければ深いほど
、
無理に自分を変えようとしな
くていいのよ
。
.
無理をすると、
その無理が自分をさらに傷
つけてしまうからね
。
.
悲しみの思いに寄り添
っ
て、
静かに時の流れに身をゆだねている
とね
、
﹁
ぷりんてぃ
ん﹂
がその悲しみをやわら
かい
、
あたたかいおくるみで
、
一枚、
また、
一枚とくるんでくれる
からね
。
.
ゆるやかな時の流れにくるまれて
、
最後はい
っ
ぱいのおくるみで全身をあたためられて
、
あなたをよみがえらせ
てくれるからね
。
.
おくるみの中の悲しみは
、
あなたの大切な宝物
。
.
あなたと共にあっ
て、
あなたを輝かせてくれ
るわ
。
﹁
ぷりんてぃ
ん﹂
がいつだ
っ
て守っ
て、
輝かせてくれるからね
。
つらいときには、無理をせずに
心をあたたかなおくるみで
くるんであげてください。
ゆるやかな時の流れが
あなたを内側から
よみがえらせてくれます。