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第十三章.
引き継がれる.
.
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生命︵
いのち︶
.
たっ
た一つの.
.
私たちの.
.
.
球体︵
ほし︶
.
たっ
た一つの地球という
、
すばらしい球体︵
ほし︶
の上には、
いまこの瞬間にも何十億
人という人
々
が生きている
。
.
ほかの数え切れないほどの生き物も
、
いっ
ぱい
、
いっ
ぱい、
生きている
。
.
これは私たちの想像を超えた
、
すごい、
すごいこと
。
.
一人の一生では、
そのすべてに会うことも
、
知ることも不可能な
、
想像の及ばない
、
気の遠くなるほどの
、
すごいことだよね
。
.
その何十億の人々
が、
さらにその何倍もの生
き物が
、
同じ空、
同じ太陽
、
同じ空気、
同じ地球の恩恵を受けて
、
等しく生かされている
。
.
一人一人、
地球のどこかで
、
それぞれのお母さんの胎内に生を受
け
、
その瞬間、
一人一人の内側
︵
なか︶
には、
見えない力によ
っ
て、
すべてが授けられるの
。
.
何億年、
何十億年の遥かの生命の神秘を受
け継いで
、
私たちはこの世界に送り出されて
くるのよね
。
.
地球上のありとあらゆる場所で
。
.
それはすべて、
一人一人の意思を遥かに超
えたもの
。
.
生まれる場所、
国、
民族
、
環境、
そして家族
・
・
・
.
すべて自分で選んで生まれてきたわけでは
ないのよね
。
.
外見の特徴、
内に持っ
ている能力、
才能・
・
・
.
すべて見えない力によ
っ
て与えられ、
授けられたもの
。
.
自分の名前だっ
て、
自分で考えて
、
選んだものではないのよね
。
.
もしもあなたが人からうらやましがられた
り
、
ほめ讃えられたりするものを持
っ
ていたのなら
、
﹁
それ﹂
を授けられたことに感謝し
ようね
。
.
これは自分の力だ︱
!
っ
て誇示し、
得意になっ
て自慢したり、
人を見下したりするのは
、
とても恥ずかしいこと
だものね
。
.
逆に自分には何もない
︱
!
っ
て粗末にするのも
、
とても申しわけないこと
。
.
与えられた、
授けられた個性
、
特性は、
みんな一人一人違うから
、
必ず自分らしい輝く宝
石を持
っ
ているのよ。
.
みんな一人一人違うからすてきなの
。
.
遥かの見えない力でこの世に送り出された
私たち
。
.
自分に授けられた、
すべて
、
すべてを、
丸ごと
、
丸ごと、
受け止め
、
受け入れて、
謙虚に
、
謙虚に、
認識して、
生涯にわた
っ
て一歩一歩
、
精進し、
よりよい自分へと高めるのが自
分に課せられた責任
。
.
与えられた役目。
.
それぞれに自分のやり方
、
方法があるの。
.
それぞれ自分にあっ
た方向
、
場所に向かっ
て
、
歩いていける力は授けられているの
。
.
なにをするか、
どの道を選ぶかは
、
最後は自分の決断
。
.
周りの人の言葉に耳を傾け
、
経験によっ
て自分の心を豊かに育ん
でいれば
、
あなたらしい
、
あなただけの道は必ず見つかるのよ
。
.
すべての一人一人が、
見えない力に答えるた
めに
、
授けられた自分の全能力を傾け
、
発揮し
、
表現して、
社会に小さな役目をはたす
。
.
それがこの世に送り出されてきた一人一人
の役目なの
。
.
責任なのよね。
.
さあ、
近くに立っ
ている大きな木
、
小さな草花と同じように
、
大地に立
っ
て、
手を大きく広げてみて
!
.
一人一人の足下には、
大地という名の地球が
あるのよ
。
.
木や草花は大地という地球に根
っ
子を生︵
は︶
わせて立っ
ているの
。
.
人も同じように、
大地という地球に根
っ
子を持
っ
て、
立たせてもら
っ
ているのよ。
.
ありとあらゆる場所で
・
・
・
さまざまな、
いろいろな国で
・
・
・
丸い地球の上に立
っ
ているすべての人の足下
には
、
大地という根っ
子があるの
。
.
地球という根っ
子の上に
、
何十億という人が立
っ
ているの。
.
大地、
地球という根っ
子を、
何十億の人々
が共有しているの
。
.
共生、
共存しているのよね
。
.
無意識のままに、
無数の人
々
が、
地球というた
っ
た一つの物体の上に同じように立ち
、
生かされているのよ
。
.
地球の反対側でも、
自分の知らない地域
、
国でも
、
無数の人々
が自分と同じように
、
ささやかに暮らしている
。
.
自分の知っ
ている、
自分が及ぶ範囲は
、
ほんのち
ょ
っ
ぴり。
.
地球全体から見れば・
・
・
空から見れば、
小さな
、
小さな一点に過ぎないのよね
。
.
いまも地球のどこかで一瞬の絶え間もなく
大自然のドラマ
、
無数の一人一人のドラマが
繰り広げられている
。
.
別の場所にいる人々
に対して
、
常に思いをめぐらす想像力と共感
力こそが私たちにと
っ
て
、
一番、
大事なのよね
。
.
一人一人はどんな場所に立
っ
ていても、
地球という一つの根
っ
子でつなが
っ
ているのだから
。
.
一つの地球という根っ
子に生かされ、
一つのお日さまの輝きに生
かされ
、
一つの大きな空に包まれて生かされ
ているのよ
。
.
地球という根っ
子には
、
何十億年の遥かから
・
・
・
遥かの昔からの先人たちの魂が眠
っ
ているの
。
.
大地の恵み、
海の幸を戴き
、
ふたたび大地、
地球へと帰
っ
ていっ
た先人たちの魂は
、
いまも地球という根
っ
子を通して
、
地上に立っ
ている何十億というすべ
ての
﹁
一人﹂
﹁
一人﹂
と共にあるのよ
。
.
先人たちが積み重ね、
築き上げてきた
、
多くの多くの偉大な足跡
︵
そくせき︶
の上に、
いまの私たちの日
々
の生活はあるのよ
。
.
彼らは地球という魂とな
っ
て、
いまも共に、
私たちと生きているの
。
.
そして、
木や草花が根
っ
子から養分を戴くように
、
いまも地球上のすべての
﹁
一人﹂
﹁
一人﹂
の体内には常に足下の根
っ
子から養分が補給され続けてい
るの
。
.
知らず知らず、
生きる力が補給されている
の
。
.
地球に共に生きる動物
、
植物、
ほかのあらゆる生きとし生けるも
の
、
目には定かに見えない微小な生き物たち
の何十億年の昔からの
遥かな繰り返しの循環
の中で
、
いま、
すべての私たちは生かされて
いる
。
.
そうした循環に支えられている
。
.
そこから多くのことを学んでいる
。
.
すべての生きものたちの生命の輝きが
、
私たちに限りない幸せを
もたらしてくれている
のよね
。
.
だから、
私たちはお日さまの輝きに応えて
、
成長することが出来る
のよ
。
.
空からの恵みと、
大地
、
地球という魂の根っ
子の力で、
毎日、
育まれているの
。
.
地球上のすべての﹁
一人﹂
﹁
一人﹂
が等しく大自然と先人に抱
擁され
、
見守られて、
育まれているのよ
。
.
地上にある生きとし生けるものは
、
すべて私たちへの贈り物
。
.
鳥や魚、
小さな虫たち
、
大きな木、
小さな草花
、
あらゆる生物、
動物
・
・
・
すべて、
すべて
、
どんなにちっ
ぽけなものでも
、
空からの
、
見えない力からの、
贈り物
。
.
一人は別の一人のためへの
・
・
・
いいえ、
も
っ
と、
もっ
と、
多くの人のためへの贈り物
なのよ
。
.
大自然は常に変化し続け
、
その瞬間、
瞬間の感動が私たちを輝か
せてくれる
。
.
どんなちっ
ぽけなものでも
、
駄目なもの、
無駄なものは一つもな
いの
。
.
無意味なもの・
・
・
そんなものは一つもな
いの
。
.
どんなちっ
ぽけなものでも
、
いつだっ
て無限大の輝きを秘めて
、
眠
っ
ている。
.
輝いている。
.
すべての生命がつらなり
、
かかわり合っ
て、
小さな光で輝いている
。
.
大地、
地球と一体とな
っ
た先人たちを謹んで敬い
、
礼を尽くし、
いまある自分の内なる
心を輝かす
。
.
一人一人の力はちっ
ぽけでも
、
一人一人が内なる美しい心を輝か
せたなら
、
一人一人の輝きは時空を超えて
、
きらめき合うわ
。
.
地球は、
ぐるり、
ぐるりと光り輝くきらめ
きで包まれるのよ
。
.
久遠︵
くおん︶
の宙︵
そら︶
、
遥かに刻まれた無限の人
々
の魂の想いを受け止め
、
.
沈黙の深海から聞こえてくる郷愁の生命の
鼓動に心ときめき
、
.
静寂の地球深く土塊︵
つちくれ︶
と姿を変えた無数の先人たちの
息づかいを慎み敬う
。
.
私たちは大きな歴史を超えて
、
時空を超えて
、
多くのものに育てられ
、
応援されているの
。
.
大自然の精霊たちの魂が
、
いまも私たちの心の奥の原初的
︵
プリミテ
ィ
ブ︶
な魂に感応し
、
息吹いているのよ。
.
この地球に生まれたことを賛美して
、
心静かにすれば
、
空も海も大地も
、
私たち一人一人の内側
︵
なか︶
で輝き続けてくれる
。
.
私たちを永遠に包み、
護
っ
てくれるのよ。
.
葉っ
ぱは風に身をまかせ
、
サ︱
サ︱
と揺れている
。
.
お花はお日さまにくるまれて
、
ふんわり夢見心地
。
.
小鳥たちはさえずりに夢中にな
っ
て、
.
小川はサラサラとひそやかにせせらぎ
、
.
大海原は、
ドド︱
っ
と大波を繰り返してい
る
。
.
大自然は季節の移ろいに合わせて
、
さまざまな個性の輝きを発揮
し
、
それぞれが重なり合
っ
て、
生命の嬉︵
よろ
︶
こびのハ︱
モニ︱
を奏でている
。
.
地球のあっ
ちからも、
こ
っ
ちからも、
人々
を讃える大自然の息づか
いが聞こえてくる
。
.
地球のあっ
ちからも、
こ
っ
ちからも、
大自然の生命の営みを讃える
人
々
の嬉こびの声が聞こえてくる
。
.
美しい心︱
︱
﹁
ぷりんて
ぃ
ん﹂
を輝かせ、
心を一つに手と手をつ
なぎ合えば
、
大きな輪になる
。
.
一つ一つの希望の光が
、
大きな輝きの輪をつくる
。
.
笑顔と笑顔の輪が輝いている
。
.
手から手へと、
心から心へと
、
さざ波のように感動が響き合うわ
。
.
地球のすみずみから、
小さき生きとし生ける
ものたちの笑い声が聞
こえてくる
。
.
空の奏でる輝きの交響曲に合わせて
、
生きとし生けるものたちの
歓喜の大合唱が地球の
すべてに高らかに響き
わたる
。
.
生きとし生けるものたちの輝きの生命の大
賛歌は
、
大交響曲は、
空へ大地へ海へと届け
られ
、
鳴り響き渡るの。
.
そしてまた、
私たちの日
々
の足跡︵
そくせき
︶
は・
・
・
私たちの生命
︵
いのち︶
は、
永遠の未来へと引き継が
れるのよ
。
.
.
*
.
.
*
.
.
*
.
.
*
.
.
*
.
.
*
.
私たちがいま、
この場所にいる意味
・
・
・
.
私たちの毎日の生活には
、
つらいこと、
苦しいこともい
っ
ぱいあるけれど
、
私たちがこの球体
︵
ほし︶
の上にいる意味をもう一度
、
考えてみてほしいの
。
.
そのことに想いを馳せれば
、
どんなことでも乗り越えられる
。
.
大きな、
大きな宇宙から見れば
、
砂粒のように小さな私たち
。
.
その私たち﹁
一人﹂
﹁
一人﹂
が心に幸せの種を輝かせることが出
来たなら
、
だんだんと、
ゆ
っ
くりと、
少しずつだけれど
、
世界は変わる
。
.
私たち﹁
一人﹂
﹁
一人
﹂
の幸せが、
世界の幸せにつなが
っ
ていく。
.
輝きにつつまれる。
.
手と手をつなぎ合うことができる
。
.
光の輪が広がっ
ていく
。
.
そしていつかは、
私たち
﹁
一人﹂
﹁
一人﹂
が
・
・
・
もちろん、
あなたも
、
みんなといっ
し
ょ
に心を輝かせ、
より大きな
、
もっ
と大きな
、
幸せの光につつまれるわ
!
たった一つだけの、
かけがえのない
私たちの球体(ほし)、地球。
何億年、何十億年の
生命の果てしない循環の中で、
私たちは‘いま’ここにいます。
先人たちの足跡に思いを馳せ、
そして未来へと、
次代へと誇れる輝く道を、
日々の生活の中で、
私たちもつちかっていく
努力をしていきましょう。
それが私たち‘一人’‘一人’の
日々の幸せにもつながっていくのですから。