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ぷりんてぃ
んと.
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遊ぼうよ!
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第8話.
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お買いもの.
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その3.
さあ、
さあ、
大変です
。
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お花のお買い物に夢中にな
っ
ていたお母さんのぷりんて
ぃ
ん。
.
はっ
と気が付くと、
可愛い坊やがいないの
です
。
.
ミ︱
ちゃ
んとぷりんて
ぃ
んたちもお店の外へと出てきました
。
﹁
お店の中に坊やなんて入
っ
て来なかっ
たわよ
﹂
.
ミ︱
ちゃ
んは言いました
。
.
お母さんはますます大混乱
。
﹁
ああ、
坊や。
可愛い坊や
、
どこに行っ
たの?
﹂
.
そんなとき、
道の向こうから郵便配達屋さ
んがや
っ
てきました。
﹁
あ、
あの、
わたくし、
その坊やを見たのであ
ります
。
.
あっ
ちの森の方へ走っ
ていっ
たのであります
﹂
﹁
えっ
、
ほんと?
﹂
.
ミ︱
ちゃ
んは言いました
。
﹁
よし、
ぷりんてぃ
んたち
、
坊やを見つけるよ
。
.
ぷかぷか作戦開始!
﹂
.
ぷりんてぃ
んたちは空へと
、
ぷかぷかっ
と舞い上がります
。
.
皆さん、
覚えていますか
?
.
四つ足のぷりんてぃ
んたちは空を自由に飛
べるのです
。
﹁
分かっ
た!
.
よし、
任せて
!
.
ぼくたちが必ず見つけてくるよ
!
﹂
.
ぷりんてぃ
んたちは口
々
にそう言うと、
.
次々
に、
ぷかっ
、
ぷか
っ
と空へと舞い上がり
、
.
そして、
.
ぱぁ
ぁ
ぁ
ぁ
︱
︱
︱
っ
と空を飛んでいきまし
た
。
.
・
・
・
・
・
.
・
・
・
.
・
・
・
・
・
・
.
・
・
・
・
・
・
・
・
・
﹁
おや、
いたぞ﹂
﹁
あそこだ、
あそこだ﹂
﹁
あそこだ、
いたぞ﹂
.
ぷりんてぃ
んたちはお空をさあ
︱
っ
と飛んで
、
森の方へと。
.
ぷりんてぃ
んたちのふわふわビ
︱
ム光線が坊やをすぐに見つけま
した
。
﹁
え︱
ん、
お母さ︱
ん、
怖いよ
︱
﹂
.
いっ
しょ
に遊んでいた動物たちは
、
もうみんな帰
っ
てしまっ
たのです
。
.
辺りはどんどんと暗くな
っ
ています。
﹁
大丈夫だよ、
坊や、
いまお母さんを呼んで
くるからね
﹂
﹁
もうちょ
っ
と待っ
ててね
﹂
.
ぷりんてぃ
んたちは力強く言いました
。
﹁
え︱
ん、
こわいよ︱
︱
︱
﹂
﹁
もうちょ
っ
とだよ、
ま
っ
ててね、
坊や﹂
﹁
まあ私の大事な坊や﹂
﹁
あっ
、
お母さ︱
ん﹂
.
ぷりんてぃ
んたちの連絡を受けて
、
ミ︱
ちゃ
んたちは森の中へ。
.
お母さんは坊やを見つけることが出来まし
た
。
﹁
坊や、
ごめんなさいね
﹂
﹁
え︱
ん、
お母さん︱
﹂
.
みんな、
ほっ
と一安心です
。
﹁
わぁ
、
よかっ
た﹂
.
ミ︱
ちゃ
んは言いました
。
﹁
わたくしもお役にたててうれしいのであり
ます
﹂
.
郵便配達屋さんも、
に
っ
こりです。
.
みんな、
みんな、
一安心。
.
心の底から、
ほっ
としました
。
﹁
ねぇ
ねぇ
、
お母さん、
僕ね
、
今日とっ
ても楽しか
っ
たんだよ。
.
蝶々
さんや森の動物さんたちとい
っ
ぱいお友達にな
っ
たんだよ﹂
﹁
まあ、
坊や、
それはよか
っ
たわね﹂
﹁
やあ、
おかえり﹂
.
お家の中からお父さんの声がしました
。
﹁
さあさあ、
続きはお食事しながらパパとマ
マに聞かせてね
﹂
.
お母さんは言いました
。
﹁
うん﹂
.
辺りはすっ
かりまっ
赤にそま
っ
て、
お日さまも
、
そろそろ、
おやすみです
。
.
ワンちゃ
んも、
にわとりさんもお出迎え
。
.
こうして迷子の坊やは無事にお家へと帰る
ことが出来たのです
。
.
めでたし、
.
めでたし・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
.
・
・
・
・
・
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・
・
・
・
.
と、
さて、
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このお話にはもう少しだけつづきがありま
す
。
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それから一週間後のことです
。
﹁
みの虫さん、
出ておいでよ
﹂
﹁
アリさんの行列すごいな
︱
﹂
.
ぽかぽかとよく晴れた日の午後
、
.
たくさんのぷりんてぃ
んたちが野原で遊んでいました
。
.
そう、
あの空を飛んで坊やを見つけたぷり
んて
ぃ
んたちです。
.
そこへ郵便配達屋さんがや
っ
てきました。
﹁
やあ、
こんにちはであります
。
皆さんにお届けものであります
﹂
.
わあ、
お届けものです
っ
て!
.
いっ
たい、
なんでしょ
う?
﹁
わあ!
﹂
﹁
わぁ
、
すごいぞ!
﹂
.
ぷりんてぃ
んたちの声が野原に響きます
。
.
お届けものの中身は、
なんと
、
ぷりんてぃ
んたちの大好きなチ
ョ
コやプリンです
。
.
大好きなお菓子がいっ
ぱいです。
﹁
うわぁ
、
嬉しい﹂
﹁
最高だ︱
!
﹂
.
そうです、
これは坊やを見つけてくれたお
礼のプレゼントです
。
.
ぷりんてぃ
んたちにと
っ
ては、
これ以上ないプレゼントです
。
﹁
わあ、
みんないっ
しょ
に食べよう!
﹂
.
そういえば、
ぷりんて
ぃ
んたち、
マ︱
ケッ
トの中でも
、
お菓子をい
っ
ぱい買おうとして、
ミ
︱
ちゃ
んに怒られてましたね
。
.
今度はお腹一杯、
食べられますね
!
.
こうしてみんなが幸せになることが出来た
のです
。
.
本当に、
本当に、
とっ
ても、
とっ
ても、
よか
っ
たね。
.
ぷりんてぃ
ん♪・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
.
さて、
お買い物のお話はこれでおしまいで
す
。
.
でも、
物語はまだまだ続きますよ
!