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ぷりんてぃ
んと.
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遊ぼうよ!
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第1
2
話.
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虹の彼方へ.
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その1.
さて、
ポカポカと、
お日さまもほほ笑むあ
る日のことです
。
.
この日、
広々
とした草原で
、
みんな集まっ
て
、
し︱
まちゃ
んのご本を聞いていました
。
.
ミ︱
ちゃ
ん、
.
クロミ︱
ちゃ
ん、
.
おやおや、
.
郵便配達屋さんや、
坊やのぷりんて
ぃ
んもいますね
。
.
みんな真剣な顔をして
、
し︱
まちゃ
んのお話を聞いています
。
.
し︱
まちゃ
んは大きな声でご本を読みます
。
﹁
お空に大きな虹がかかりました
。
.
虹を超えて、
虹の上を歩いて
、
雲のもっ
とも
っ
と、
ずっ
と向こうにまで行くと
、
そこには不思議な光の国があ
るのです
。
.
光の国にはかわいい天使さんが住んでいま
す
﹂
﹁
わあ、
そうなんだ︱
﹂
﹁
すごいね﹂
.
ミ︱
ちゃ
んとクロミ︱
ちゃ
んは言いました。
﹁
それはすごいのであります
﹂
.
と、
郵便配達屋さん。
﹁
わあ﹂
﹁
すごいな︱
﹂
.
ほかのみんなも目を輝かせて
、
し︱
まちゃ
んのお話を聞いていま
す
。
.
とっ
ても、
とっ
ても、
楽しいひと時です
。
.
ところが、
.
そのとき・
・
・
・
.
ピカッ
!
.
ゴロゴロゴロ・
・
・
.
突然・
・
・
.
突然、
遠くの方から雷の音が聞こえてきま
した
。
.
すぐに、
ぽつぽつと雨が降り出し
、
お空は真
っ
暗になっ
てしまいました
。
﹁
うわぁ
!
﹂
﹁
わぁ
、
大変だ︱
﹂
.
まもなく、
ざ︱
っ
と雨が本格的に降り出し
ます
。
.
雨はどんどん降っ
てきます
。
﹁
大変だ︱
、
今日はここまでね
︱
﹂
.
し︱
まちゃ
んは言いました
。
﹁
うん﹂
﹁
うん、
そうだね、
早くどこかに隠れないと
、
濡れち
ゃ
うよ︱
﹂
.
ミ︱
ちゃ
んも、
クロミ
︱
ちゃ
んも答えます。
.
とっ
ても残念ですが、
これでは本を読むこと
は出来ません
。
.
早くしないと、
みんなずぶ濡れです
。
﹁
きゃ
︱
、
怖い﹂
﹁
雷、
怖い︱
︱
﹂
.
ピカッ
!
.
ゴロゴロ、
.
.
ドシャ
︱
ン!
.
大変です!
.
雨が降り、
風が吹き付け
、
雷はどんどんと激しくな
っ
ていきます。
﹁
大変だ︱
﹂
﹁
え︱
ん、
どうしよう︱
﹂
.
みんな一目散に駆け出しました
。
.
ピカッ
!
.
ドシャ
︱
ン!
.
.
・
・
ゴロゴロ・
・
﹁
うわ︱
ん﹂
﹁
え︱
ん﹂
﹁
向こうの草原の端に、
小さな洞穴
︵
ほらあな︶
があるのであります
﹂
.
郵便配達屋さんは言いました
。
﹁
その中に隠れるのであります
﹂
﹁
うん﹂
﹁
うん、
そうだね﹂
.
みんなうなずきます。
﹁
早く、
早く︱
﹂
.
みんな声を掛け合っ
て
、
走ります。
﹁
走れ、
走れ﹂
﹁
急げ︱
﹂
.
ピカッ
!
.
ゴロゴロ、
.
.
ドシャ
︱
ン!
.
がんばれ!
.
がんばれ!
.
早くしないと、
ずぶ濡れです
。
.
雷の音もますます大きくな
っ
ています。
.
みんな、
がんばれ︱
!
.
そして、
それからどれくらいの時間が過ぎ
たことでし
ょ
う・
・
・
﹁
うわぁ
﹂
﹁
わあ、
見て﹂
.
みんな思わず大きな声が出てしまいます
。
.
いつのまにか雨は上がり
、
再びお日さまがニコニコと顔を出しま
した
。
.
ほっ
と一安心して、
みんなが表へと顔を出
すと
、
なんと、
お空に大きな虹が掛か
っ
ていたのです
。
.
七色に輝く、
キラキラとした虹です
。
﹁
わあ、
すごいきれい︱
﹂
.
ミ︱
ちゃ
んは言いました
。
﹁
ほんとだ、
すごいね︱
﹂
.
と、
クロミ︱
ちゃ
ん。
﹁
きれいだね︱
﹂
﹁
すごいね︱
﹂
.
みんな口々
に言います
。
.
虹はすぐ目の前から空へと向か
っ
て、
さあっ
と、
まっ
すぐに伸びています
。
﹁
あれ?
.
これっ
てさっ
きのご本に書いてあっ
たのと同じだね﹂
.
し︱
まちゃ
んは言いました
。
.
そういえば、
そうですね
。
.
ご本にはこう書いてありました
。
.
・
・
お空に大きな虹がかかりました
。
.
虹を超えて、
虹の上を歩いて
、
雲のもっ
とも
っ
と、
ずっ
と向こうにまで行くと
、
そこには
・
・
・
﹁
うん、
そうだね﹂
﹁
あれ、
そうだね?
﹂
﹁
ほんとだね﹂
﹁
ご本に書いてあっ
たのと同じだね
﹂
.
みんなも口々
に言います
。
.
そのくらい、
とっ
ても
、
とっ
ても、
きれいな虹だ
っ
たのです。
.
すると、
突然、
ミ︱
ち
ゃ
んがとんでもないことを言いました
。
﹁
あのさ、
じゃ
あ、
この虹
、
登れるんじゃ
ない
?
﹂
.
え︱
︱
︱
︱
.
︱
︱
︱
︱
︱
︱
.
︱
︱
︱
︱
︱
、
っ
とみんなび
っ
くりです。
.
驚いて顔を見合わせてしまいます
。
.
え︱
、
無理だよ︱
、
.
無理だよ︱
、
.
と、
みんなは思いましたが
、
ミ︱
ちゃ
んは自信た
っ
ぷりです。
﹁
大丈夫だよ。
みんな、
登
っ
てみようよ。
.
不思議な光の国に行けるかも知れないよ
﹂
.
はて、
さて・
・
・
.
さて、
はて、
いっ
たいどうなるのでし
ょ
う?
.
本当に虹を登るなんていうことが出来るの
でし
ょ
うか?
.
その虹の先には、
いっ
たいなにが?
.
とっ
ても気になりますが
、
このお話の続きはまた次回ね
!